寄石山(よせいしやま)
 〜信濃路自然歩道の西の外れの寂峰〜標高1,335m〜
 別掲の八風山の南南西、八風山から物見山方面に延びる信濃路自然歩道の「香坂峠」のほぼ真西にある山。信濃路自然歩道からは外れた場所に位置しているため特に目立つわけでもなく、また登ってみても頂上には標識らしい標識もない上に周囲は樹林に囲まれ展望もなく、挙句の果てには頂上の三角点標石までも見出すのに苦労する有様という、まるで不遇を絵に描いたような山。
 登るには、妙義荒船林道に車を走らせ、物見山の北で林道が大きく西に向けてくびれているあたりで佐久市岩村田方面に分岐してすぐ西に分かれる別荘地への細い脇道をたどる。この脇道は寄石山の直下の別荘地の手前まで入っているが、所有者に迷惑をかけないよう駐車場所には留意する必要があろう。寄石山はこの別荘地のすぐ裏手にあたり、一応頂上に向けて踏跡もあって、短距離ゆえ別荘地からはほんの15〜20分もあれば頂上に達するが、前述の通り頂上付近には樹幹に朽ちかけた手製の山名表示板があるだけで、丈の低い笹が生い茂る樹林の中の展望不良の平地に過ぎず、ただ頂上手前の樹木の幹に「154151」という数字を示した長野営林局の標識が目についた以外、特に取り立てて言うべきこともない、きわめて地味な場所。
 それゆえ、「山」としては決して万人受けする山というわけではないので、筆者としてもあえて積極的に推奨するものではないが… それでも、こんなマイナーな山の紹介などあまりないことだろうし、また世の中には物好きもあろうから、参考までに掲載してみた次第。

 ← 寄石山頂上付近(樹林に囲まれ展望のない地味な場所)

【緯度】361522 【経度】1383522