横尾山(よこおやま)
 〜「山梨百名山」に選定された好峰〜標高1,818m〜
 「信州峠」の西、甲信国境上に位置する山。長野県側では、取り立てて高くもない標高や、さほど印象に残らない山名がわざわいしてか、あまり知る人もないマイナーな山の部類だが、実際に訪れてみると、マイナーどころか、逆になぜこの山があまり人気がないのか不思議になるほど、良好な雰囲気を有する山。もっとも、隣の山梨県側では「山梨百名山」にも選定され、脚光を浴びている存在ではあるが。
 登山口は、当然のごとく信州峠。峠付近に駐車し、樹林の中を高度を上げて行くと、そのうち明るく開放的なススキの原を突っ切る。以前、筆者の女房が「日本神話で、大国主命が因幡の白兎と出会う情景のよう」と評した場所で、筆者もここがこの山の中で最も好きなスポットだ。そこからは、小さいアップダウンを幾度か繰り返し、西に八ヶ岳連峰の展望がよい頂上に達する。信州峠から頂上まで約1時間半。

 ← 薄の山稜(「信州峠」寄り横尾山登行路中途にて)

【緯度】355507 【経度】1383115