矢ケ崎山(やがさきやま)
〜軽井沢「プリンスホテルスキー場」の山〜標高1,184m〜
軽井沢の東、碓氷峠の南の上信国境上にある山。有名な軽井沢のプリンスホテルスキー場の東にあたり、頂上直下までスキーリフトが上がっているので、スキーのできる向きには案外冬場におなじみの山であろう。
然るに筆者のようにスキーのできない者にとっては、碓氷峠から上信国境の稜線伝いに、てくてく歩いて登るしかない。もっとも、元々スキー場のイメージが濃い山ゆえ、さすがに純粋に登山目的のみでこの山に訪れる向きは少ないようで、筆者の訪問時点で登山道入口には標識もなかったが、それでも山稜上には並行して送電線鉄塔が立ち並んでいるせいか、その巡視路を兼ねているとみえ、案外明瞭な道形があって歩行には全く支障がないのが嬉しいところ。道は頂上直下で少々急登となるが、難なく右から回り込むようにして登頂可。以上、碓氷峠から頂上までの所要時間は片道40〜50分ほど。なお、このコースに関する限り、スキー場のゲレンデやリフト等の人工物は、当初想像されるほどには「山」の雰囲気を損なっていないので、いざ訪れてみれば、意外と静かで落ち着いた雰囲気の山行が楽しめる。
頂上には三角点標石と山名標示板があるが、それ以上に目を惹かれるのは周囲の展望。北西の浅間山や離山、また南東の稲村山、高岩、妙義連峰、谷急山など、近隣の一癖も二癖もありそうな山々の数々が雄大に見渡せる。
← 矢ケ崎山を仰ぐ(頂上直下より)
(プリンスホテルスキー場のすぐ脇の1,184.0m三角点峰が、本項で紹介する矢ケ崎山です。)