御陵山(おみはかやま)
 〜天狗山の東に連なる寂峰〜標高1,822m〜
 筆者はこの山に特別の思い出がある。忘れもしない、とある年の11月下旬、日光連山の根名草山への途中の非難小屋で思いがけず死人を発見し…(!) 周囲の者に呆れられて、しばらく山行を自重していたが… そのうち年末も近づき、せめて年の最後くらいは、気分良くスカッと終わりたいと、にわかに選定して訪れたのがこの山。無論、以前から訪れてみたい山だったことは確かだった。別掲の天狗山に登った際、「馬越峠」を隔てた東に、台形状の結構立派な山容を見せていて、思わず気を引かれたのが今も印象に残っている。もっとも、ここが肝心なのだが、筆者はその時点では、この山「ごりょうさん」というものだと思っていた。
 それが… いざこの山の頂上に到着して、山名表示板を見たら、何と「おみはかやま」とあったので(!)、少なからず驚いた。それというのも、実はその山行の当日、筆者が根名草山で発見した死者の御遺族からお礼の手紙を受領したばかりだったからだ(!)。
 さすがに筆者も、これには何か、因縁めいたものを感じてしまったのだが… まあ、その件は、ここでは措き… この山の登山口は天狗山と同じく馬越峠。そこから頂上まで約2時間半。

 ← 御陵山を望む(馬越峠付近より)

【緯度】355927 【経度】1383604