夫神岳(おかみだけ、又はおがみだけ)
〜雨乞い信仰のある秀峰〜標高1,250m〜
この山の名は、雨乞いの神、いわゆる「おかみ」信仰に由来するといわれる。確かに、この山のある塩田平付近は日本でも少雨地帯に入り、農業用水用のため池が随所に見られるという土地柄であってみれば、それもうなづける話。この山に伝わる有名な祭「岳の幟」も、雨乞い信仰にその端を発しているとのこと。
また、この山、そんな歴史性を有するとともに、見る人の登行欲をそそる、美しい容姿をも有している。実は私が、初めてこの山に登ってみたいと思ったのも、近くの子檀嶺岳の頂上から、この山の端正な姿を目にしたのが発端であった。
さらに、この山の登山口は信州有数の温泉地、別所温泉。山登りの後、時間が許せば汗を流していけるという別の魅力もこの山にはある。
となると、やはりこの山に登るには、別所温泉からの道を推奨したい。林道夫神線を行くと、じきに登山口。約1時間半で頂上に達する。
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