女神岳(めがみだけ/女神山城址)
 〜夫神岳と同じく雨乞いの山〜標高930m〜
 「夫」神とくれば「女」神もある。別掲した同じ東信エリアの男山・女山と同様、ここもまた山を男女にたとえた一例。両山とも良く似たピラミダルで端正な姿を有し、かつ両山ともに地元では雨乞いの山とされているようだが、こちら女神岳の方が低く小柄。
 もっとも、小柄の割に、筆者は登るのに少々苦戦した。というのは、登山道を探したがよく判らず、結局、真南の山稜から適当に見当をつけ、がむしゃらに急傾斜を攀じ登るハメになったからだ。時間的にも存外要し、確か1時間ほどもかかったように記憶する。しかし今、筆者の手元にある伊部高夫氏の好著『北信・東信日帰りの山』などによれば、筆者が登り下りた地点よりやや東寄りに鳥居があり、そこから登れば急傾斜だが30分強で登れるとのこと。
 なお、筆者が訪れた際には、頂上には木製の祠があったが、長年風雪に耐えてきたのか、半ば朽ちてバラバラになりかかっていた。その後補修されたのだろうか?

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【緯度】362020 【経度】1380945
(最高点とおぼしき箇所の標高表示がないため、『日本山名事典』(三省堂)による標高を記載しました。)