飯綱山(いいづなやま/富士見城址)
〜「小諸高原美術館」脇の山城址〜標高836m〜
「飯綱山」あるいは「飯縄山」という名の山は長野県内にもいくつもあり、最も有名なのは長野市の最高峰のそれだろうが、実はあまり知られていないが小諸市にもある。もっともそう言ってもピンとこない向きが多かろうが、上信越自動車道小諸ICのすぐ東の「小諸トンネル」の上の山で、付近一帯は「飯綱山公園」になっており、頂上近くには「小諸高原美術館」や「県動物愛護センターハローアニマル」がある所といえば、大体お判りになるだろう。さらにこの山、戦国時代の山城「富士見城」の址でもあり、頂上付近の二の郭には展望台(物見櫓)もある。
この山、「小諸高原美術館」前の駐車場からなら、わずか5分程度も歩けば、富士見城主郭址に到着してしまう程度の小丘なので、「山」として意識されることは実際ほとんどなかろうが、しかし、筆者があえてここをピックアップした所以は、頂上付近から見る浅間山の眺めの素晴らしさにある。ことに晴天下、白銀の雪をまとった浅間の姿たるや、真実背筋が寒くなるほど美しい。どこか山に行きたくても時間に余裕がないような時などに、非常に都合のよい場所ではないか。さらに時間が許せば、高原美術館の絵画を鑑賞して思索の刻を過ごすこともでき、この点、美ヶ原をミニチュア版にしたみたいなスポットともいえる。
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(835.5m三角点ピークが本項で紹介する飯綱山です。)