子檀嶺岳(こまゆみだけ/子檀嶺城址)
〜豪快な岩壁を見せる城砦〜標高1,223m〜
上田市から西へ、国道143号を車を走らせ、青木村にさしかかる頃、右手に、台形状で頂上直下に豪快な断崖絶壁をめぐらした山の姿が目につく。これが子檀嶺岳。別掲の十観山や夫神岳と並ぶ「青木三山」の1峰。
その有様たるや、実際に登ってゆき、頂上直下の大岩壁が次第に間近に眼前に迫るにしたがい、本当にあそこに登れるのだろうかと多少心配になるほど、城砦にも例え得る迫力だが、実際この山は、戦国時代の山城の址(子檀嶺城址/別称:冠者岳城址)であった。
筆者は、上田駅からバスで青木村まで行き、そこから適当に見当をつけて登行、左から回り込むようにして約2時間半で登頂した。頂上には意外なほど立派な祠がいくつかまつられており、麓の人々の信仰の厚さが知れた。
なお、筆者はこの時はマイカーでなかったため、帰りは北側斜面から当郷の集落に下り、付近にある大宝寺を見学した。ここの三重塔は俗に「見返りの塔」と呼ばれる美しい造りで国宝指定、一見の価値あり。
← 子檀嶺岳(青木村からの登山道より)