岩井堂山(いわいどうさん/出浦城址)
〜あまりにも美しいピラミッド状の山容〜標高793m〜
筆者は車で坂城町あたりを通過する際、いつも西側に、やや小粒ながら、極めて整った三角形の山容を有するこの山に目を惹かれる。気になって地図を調べてみたら、「岩井堂山」という名の山だとわかった。別名を「自在山」ともいい、戦国時代に狼煙台(出浦城)のあった山であるとともに、山腹にある神社の存在などから、地元の人々には身近な信仰の対象でもある山だと知れる。
それにしても、美しい山容の山だ。筆者の地元の長野市に、「太古日本のピラミッド」とか称する皆神山という山があるが、同じピラミッドというなら、少なくとも形状的には、この岩井堂山の方がよほど相応しい。
登山ルートはいくつかあるようだが、筆者は地図も持たないまま、何となく南東麓の神社の参拝道から登ってみたら、首尾良く登頂してしまった。麓から頂上まで1時間少々。頂上は樹林に囲まれて、案外展望は良くない。なお、登山道途中に張り巡らされたビニールテープの有様からして、茸山であることは疑いないので、無用のトラブル回避のため、秋に訪れるのは止した方がよかろう。
← 岩井堂山を望む(中央、左上は大林山、大道山頂上より)