東太郎山(ひがしたろうやま)
〜雄峰の割に地味で静寂、玄人好み?〜標高1,301m〜
別掲の太郎山に比し、こちらの東太郎山は、標高的にも優っているし、また山容も結構堂々たるものがある。然るに、前者が「上田市民の山」として親しまれているのに比べ、後者は今一つ影が薄い。なぜか?
その訳は、やはり、上田平から見た場合、前者の方がもっこりとして親しみのわく、特徴ある山容で、頂上の雰囲気も明るく、道もいくつかのルートから発達し、登りやすいことなどによるのだろう。実際、後者は特に目立ってしっかりした道がある訳でもなく、頂上も樹林に覆われて展望のない中に三角点標石があるだけの、ひっそりとした静かな場所に過ぎない。
もっとも、そのことは、静かで思索を巡らしながらの玄人的山行が好みの者には格好の条件でもあるのだが。まあ、いずれをとるかは個々人の好みにもよろう。
この山に登るのに、筆者は旧真田町(現:上田市)傍陽側からの「林道細見山線」からのルートをとったが、途中の植林地を突破するのに、猛烈なブッシュの薮漕ぎを余儀なくされた。むしろ、上田市側の「東太郎山林道」からのルートの方が楽なようだが、筆者はまだ訪れていない。まだ登られていない向きには試してみては?
← 東太郎山を望む(真田町傍陽側の林道より)