八風山(はっぷうさん)
 〜上信越道「八風山トンネル」で名は有名〜標高1,315m〜
 軽井沢町の南に聳える、1等三角点の山。標高はさほどでないが、いささかごつい特徴的な山容を見せる。ちょうどこの山があるへんの下に、上信越自動車道の「八風山トンネル」という長いトンネルが貫通しており、それにより山名だけは知っている向きも多かろうが… わざわざそこに登りに訪れるほどの向きは少ないようだ。筆者は本文記述時点で都合2回訪れたが、いずれの際も他の登山者には全く出会わなかった。それは、比較的近くにある妙義山や荒船山の方があまりに有名であることとか、中途半端な標高、さらにはつい最近まで、この山の登山口に通じる「妙義荒船林道」が有料だったことなどによるのだろうが… しかし頂上は明るい雰囲気で、展望もそこそこに良いし、妙義荒船林道が無料化されている現在、もっと多くの人が訪れてもよいように思うのだが…?
 この山に登るには、妙義荒船林道の登山口からなら、ほんの15〜20分程度も歩けば登頂できるという手軽さだが、かつては軽井沢からこの山を経由し、後掲の物見山や「神津牧場」、さらに荒船山へと抜ける縦走コースが、風光明媚の人気コースであったという。筆者は本文記述時点ではまだ同コースを通過したことがないが、いずれは全行程を走破してみたいと思っている。
 なお、この山で残念なのは、夏場は樹木が障害となって活火山浅間山の雄姿を良好に望めないこと。妙義連峰や鼻曲山、榛名山などの展望が良いだけに、なおさらその感が強い。まあ、妙義荒船林道の途中に展望がひらけた所が適当にあるので、浅間山の眺めはそちらで我慢しよう。

 ← 潅木の中の明るい山稜(八風山頂上直下にて)

【緯度】361646 【経度】1383551