烏帽子岳(えぼしだけ)・湯ノ丸山(ゆのまるやま)
 〜手軽に接する秀麗な峰〜標高2,066m(烏帽子岳)・2,101m(湯ノ丸山)〜
 上田平付近から周辺を見回す時、東の方に、まさに烏帽子の形を彷彿させる端整な姿の山があるのに目をひかれる。名は体を表す、その名も烏帽子岳。「烏帽子」と名のつく山は全国に数多いが、多くはその山容からきている山名のようである。逆に言えば、そういう形の山が全国にありふれているということにもなるが、それでもなお、この上田平の東にある「烏帽子」の姿は、いつ望んでも、きわめて印象的にフレッシュなものがある。何故だろう? 数ある「烏帽子」の中でも、特に洗練された美しさを有する山容であるからか…? 
 それはともかく、この山、端整な姿の山の割には、登るに要する労力は、東寄りの「湯の丸高原」こと地蔵峠から行くのであれば、実はさほど大きくなく、東御市から車で地蔵峠、そこから展望抜群の烏帽子の頂上まで約1時間半という手軽さ。それゆえ、筆者も最近、幼少の子供たち(5歳と4歳の)を伴い、5月5日の「子供の日」に、ここ烏帽子岳を訪れたことがある。もっとも、時間は当然倍近くかかったが…
 なお、烏帽子に登った帰りは、隣の湯ノ丸山に登って峠に戻るがよい。こちらは烏帽子と対照的に丸く鈍重な姿の山だが、展望は烏帽子同様素晴らしく、山麓は6月頃のレンゲツツジで有名。頂上部は南北2峰に分かれており、最高点は南の峰だが、三角点はそこから若干北の角間峠側に外れた峰にある。烏帽子岳から湯ノ丸山を回って地蔵峠に戻っても、所要時間は全体で3〜4時間もあれば十分。

 ← 烏帽子岳を望む(「偽烏帽子」寄り稜線上より)

【緯度】362600 【経度】1382313
(緯度・経度は烏帽子岳に合わせてあります。湯ノ丸山はその東に位置しています。)