達磨山(だるまやま)
〜無名ながら迫力ある岩峰〜標高1,430m〜
この山、麓の旧真田町(現:上田市)の真田氏本城址あたりから見ると、結構迫力ある岩稜を連ね、また山腹の「達磨堂」は比較的有名である割に、あまり知られていない。国土地理院の地形図にも山名表示がなく、また三省堂の『日本山名事典』にも掲載されていないという、いってみれば超マイナーな山。無論、一度登ってみれば、マイナーどころか、知られてさえいれば十分人気が出そうな山なのだが…
この山を、登山の対象として広く世に紹介したのは、おそらく長野市内の山道具店の社長さんで登山家の丸山晴弘氏著『山旅湯旅ふたたび』(注:『山たび湯たび』の続編)ではないかと思う。実は筆者が本HPに紹介した他の山々の中でも、丸山氏のいくつかの著書に接するまで名前すら知らなかった山がいくつかある。信州の知られざる静寂な山々を愛する向きには、彼の著作は必携ものだ。
登山口は真田氏本城址のすぐ奥。達磨堂へ行く道の途中から、送電線巡視路を利用して稜線上に出て、急登といくつものアップダウンを乗り越えると頂上。登山口から約2時間を要する。
← 達磨山を望む(真田氏本城址より)
(達磨堂の東の1,429.5m三角点ピークが、本項で紹介する達磨山です。)