四阿山(あずまやさん)・根子岳(ねこだけ)
 〜菅平高原のシンボル的存在〜標高2,354m(四阿山)・2,207m(根子岳)〜
 「スポーツ合宿とスキーとで夏冬問わず、まるで都会もどきの賑わいを見せる有名な菅平高原だが、その背景をなすこれら二つの山々に目を向ける者は、果たしていかほどであろうか? 登ってみると、存外静か。幸か不幸か?」
 などと、雑誌の日帰り山岳紹介記事に投稿記載したのは、わずか数年前の話だが、その数年で、何やら大分状況が変わってしまったようだ。近年の登山ブームに加え、四阿山は深田「日本百名山」の一峰だという事実からくる「百名山登山ブーム」の影響、また群馬県側の「パルコール嬬恋」スキー場から、夏季シーズン中にもゴンドラリフトが運行されるようになり、より手軽に四阿山に近づくことができるようになったことなどによって、最近はかなりな賑わいを見せていると聞く。が… それはここ菅平の山々に限らず、日本全国に共通した最近の傾向なのかも知れないが。
 しかし、いかに賑やかになろうと… 山それ自体の価値には変わりはない。かの菅平高原を一望の下に見下ろせる、これら山々に登ってみて決して損はない。むろん、コース中、周辺の他の山々の展望も良好。
 登るなら、鳥居峠から「的岩山」経由、四阿山〜根子岳〜菅平高原とたどる約8時間のコースを推薦したい。鳥居峠から四阿山までで約4時間。また、前述の「パルコール嬬恋」からゴンドラリフトを利用する手もあるが、こちらはゴンドラが季節運行のため、事前に現地に確認のこと。

 ← 根子岳を望む(四阿山より)

【緯度】363229 【経度】1382444
(緯度・経度は四阿山に合わせてあります。根子岳は北西に稜線をたどったところです。)