山伏(やんぶし)
〜頂上は心地好い明るい笹原〜標高2,014m〜
世の中には面白い名前の山があるものだが、この山などはその典型。山名だけ聞けば、いかにも山伏でも山中に潜んでいそうな印象を受けるが、筆者の手元にある文献からは、その名の由来は今一つ明らかでない。ちなみに地図によっては「山伏岳」と記載してあるものもある。
この山に登るには、「井川雨畑林道」の「大笹峠」からなら、ほんの30分ほどで頂上に着けるが、ロープが付けられているような猛烈な急登の道。また、峠に通じる林道も、今はどうか知らないが、筆者が行った時には結構なダートコースだったゆえ、これから行かれる向きには一応留意されたい。筆者の場合、林道の途中で愛車のタイヤを1本破裂させた上、その衝撃でホイールキャップが崖下に落下していってしまい、拾いに行って散々な目に遭った(!)。登山口からショートコースでなかったら、止めて帰ってしまったかも知れない。
登山口までのアプローチは、中央自動車道の韮崎ICから国道52号を南下し、身延町に入ってすぐ「早川」沿いに七面山方面に入り、前述の林道をつかまえ大笹峠まで車で入る。頂上は明るい笹原になっていて、結構心地好い。また筆者が登った際には、頂上付近にはヤナギランの成育試験地なるものがあり、ちょうど花期で美しかったのを覚えている。
← 山伏頂上付近にて