立山(たてやま/大汝山雄山)
 〜山岳信仰も盛んな3,000m峰〜標高3,015m(大汝山)・3,003m(雄山)〜
 筆者の住む長野市からは、北アルプスの玄関口といえば、「上高地」よりも「扇沢」の方が近いので、訪れる回数も多い。特に「立山黒部アルペンルート」のトロリーバスやロープウェイを利用して、「黒部ダム」経由で富山県側の「室堂平」に抜ければ、そこからは比較的容易に立山連峰のいくつかの山々に訪問できる。ここに紹介する立山は言うまでもなく、それらの中の盟主的存在。何せ最高点の「大汝山」はもちろん、その手前の「雄山」も、共に立派な3,000m峰。当然、周囲のダイナミックな景観には、筆舌に尽くし難いものがある。むろん、トロリーバスとかロープウェイとかを利用すれば結構な料金がかかるが、それでもなお、あえて訪れるだけの価値はあるはずだ。
 この山へのアプローチは、長野市からなら至極単純。国道19号から、いわゆる「オリンピック道路」を中条村、小川村とたどり、美麻村経由で大町市に出れば、そのうち扇沢への道路標識が出てくる。扇沢に車を置いたら、後はトロリーバス、黒部ケーブル、立山ロープウェイ、トロリーバス、と乗り継げば、登山口の室堂に到着だ。
 室堂からは、まず「一ノ越」の鞍部に登り、次いで雄山に登頂、そこの「雄山神社」に参拝してから(注:社殿前まで登らないと3,000mを超えない)、最高点の大汝山までの岩稜をたどる。室堂から大汝山頂上まで約3時間。頂上からは、当然ながら後立山連峰などの展望が素晴らしく、それまでの疲れなど一気に吹っ飛ぶことだろう。

 ← 「雄山神社」(立山・雄山頂上)

【緯度】363433 【経度】1373711