高塚山(たかつかやま)・三ツ合山(みつあいやま)・蕎麦粒山(そばつぶやま)
 〜京丸山塊の最高峰〜標高1,621m(高塚山)・1,602m(三ツ合山)・1,627m(蕎麦粒山)〜
 あまり特徴的でない山名のゆえか、筆者は実はこの山を、日本山岳会選定「日本300名山」の中にその名を見出すまでは全く知らなかったのだが、この山のすぐ近くにある「京丸山」は、以前何かの本で、30年に一度山中に咲くという幻の花「京丸牡丹」の伝説を目にしたことから、かなり以前から知っていた。そのあたりは京丸山塊と呼ばれているが、高塚山はその山塊中の最高峰。筆者はこの山の存在を知りえた次の瞬間、幻の京丸牡丹(目撃報告によれば、直径30cmほどにもなるという大輪)への興味とも相俟って、是非行ってみたくなった。。
 しかしこの山、長野から行く場合、前途に南アルプスが大きく立ちはだかり、東か西にかなり迂回してアプローチせざるを得ないネックがある。筆者の場合、往路は長野自動車道〜中央自動車道〜飯田IC〜国道151号〜国道473号、とたどって登山口に至ったが、もういい加減ウンザリするほどの時間を要し、登山開始が午後3時頃になるという信じられない状況に陥った。そのため、帰りは国道473号〜国道1号〜国道52号〜韮崎IC〜中央自動車道、とたどって帰ったが、こちらの方が大回りの割に、くねくね道が少ないだけ、まだマシだった印象がある。
 「山犬ノ段」の登山口からは「蕎麦粒山」、「三ツ合山」経由、約2時間で頂上着。既に午後5時頃になっていたが、帰りは三ツ合山をやや下ったへんから、北側山腹に付けられている「南赤石林道」に下り、そのまま林道伝いに「山犬ノ段」まで戻って、ヘッドランプの世話にもならず事なきを得たが、その代わり例の幻の京丸牡丹を探しているヒマもなかった。

 ← 京丸山塊最高峰・高塚山(「蕎麦粒山」寄り稜線上より)

【緯度】350655 【経度】1380013
(緯度・経度は高塚山に合わせてあります。三ツ合山はその北、蕎麦粒山はさらにその東に位置しています。)