経ケ岳(きょうがたけ)・杓子岳(しゃくしだけ)・保月山(ほづきやま)
〜山容、展望など名山の資格十分〜標高1,625m(経ケ岳)・1,467m(杓子岳)・1,273m(保月山)〜
経ケ岳は別掲の荒島岳と、地理的にはかなり近くに位置し、かなり立派な山容を誇る山だが、荒島岳が深田「日本百名山」に選定されたのに対し、こちら経ケ岳の方は、深田クラブ選定「日本200名山」の選にも漏れ、かろうじて日本山岳会選定「日本300名山」に名を連ねて面目を保持するにとどまったという、ある意味不遇な山。しかし… 実際に登ってみての筆者の感想では、百名山はともかく、せめて200名山にくらいは入れてほしかった、と思う。山名も、その昔慈覚大師が如法経の書写を奉納したところからきているとのこと、歴史性も十分だと思うのだが…?
とはいえ、山の価値は「○○名山」などという、一種の「ハク」だけで決まるものではない。むしろ、最近の深田「日本百名山」の大混雑ぶりなどを見るに、その選から漏れたということは、反面この山にとって不幸中の幸いだったと言えるかも知れないのだ…
登山口までのアプローチは、上信越自動車道〜上越JCT〜北陸自動車道〜福井IC〜国道158号、とたどって、大野市から国道157号に入り、途中で東へ折れて「南六呂師」方面に車を走らせる。登山ルートは複数あるが、筆者は「保月山」経由のルートをとった。林道を登山口近くまで乗り入れ駐車、登行開始。登山口からは「保月山」「杓子岳」経由、経ケ岳の頂上まで3時間余で達する。保月山は樹林に囲まれた地味な峰だが、その先の杓子岳から望む経ケ岳は実に立派。経ケ岳頂上直下はかなりの急登だが、その分頂上から眺める白山等の展望に感慨はひとしおだろう。
← 経ケ岳(「杓子岳」付近より)
(緯度・経度は経ケ岳に合わせてあります。杓子岳・保月山はその南西に位置しています。)