金剛堂山(こんごうどうさん)
〜明るく開放的で展望良好の山稜〜標高1,650m〜
名前からして山岳信仰に関わりありそうな山だと思ったが、筆者の手元にある文献からは、山名の由来は今一つはっきりしない。頂上付近は明るく開放的な笹原となっており、白山や別掲の白木峰などの展望が良い。頂上部は前、中、奥の3峰に分かれ、このうちの前金剛堂山に祠と三角点があるが、最高点は奥金剛堂山。
登山口までのアプローチは、別掲の白木峰の場合と同様、北陸自動車道の富山ICから国道472号〜国道471号とたどり、最後は林道を登山口の「東俣峠」へと入った。そこからいよいよ徒歩で頂上を目指す。
峠からは、しばし退屈な林道歩きが続くが、やがて本格的な登山道に入ると、後は快適そのもの。筆者が訪れたのは10月上旬だったが、人気も少なく、笹原の中に低い背丈でへばりつく潅木の紅葉が行程に彩りを添え、アップダウンもきつくなく、展望も良いし、雰囲気的には満点。あえて難点を言えば、前途に頂上と紛らわしい峰がいくつか出てきて、ダマされる程度。なお、こちらからのルートだと、奥、中、前の順に頂上を踏むことになる。峠から前金剛堂山まで約2時間半。
← 奥金剛堂山(前金剛堂山より)