毛無山(けなしやま)・大見岳(おおみだけ)
 〜間近に富士山の展望が最高〜標高1,946m(毛無山)・1,959m(大見岳)〜
 いわゆる「天子山地」の盟主の山々。毛無山はどこにでもありそうな名前の、地味なイメージの山ながら、この山、実際に登ってみると、富士山の素晴らしい好展望台であるということに気付く。実際、筆者はこれまで、この山から望んだ富士山ほど、美しい富士山を目にしたことはない。もっとも、これはあくまで筆者の乏しい経験上での話であるので、多分他に、もっと良い展望スポットの山があるのだろうが… 少なくともこれまでの筆者の印象では、三ツ峠山や御坂黒岳から目にしたそれよりは、ずっと印象が強烈だったことは確かである。
 この山の登山口は、静岡県富士宮市の「朝霧高原」あたり。そのあたりから見上げるこの山は、最高点である「大見岳」との間の稜線が、さながら屏風のごとくに立ちはだかり、なかなかの迫力。実際、登山口から頂上までの標高差は約1,000mあり、筆者が訪問した際には、登山口から頂上まで3時間強の時間を要した。なお、毛無山から稜線続きのやや東側に大見岳があり、標高も毛無山よりやや高い。その間はそれまでの厳しい登りから一転して比較的平坦な山稜で、さして時間もかからないので、折角だから散策気分で往復してくるとよいだろう。
 登山口までのアプローチは、筆者の場合はたまたま中央自動車道大月JCTから一旦御殿場市に出て、そこから東名高速道路〜富士宮道路(国道139号)とたどって朝霧高原に出たが、一般には中央自動車道甲府南ICから国道358号経由で富士宮道路に入るのが順路だろう。

 ← 「天子山地」の盟主・毛無山(「朝霧高原」付近より)

【緯度】352450 【経度】1383217
(緯度・経度は毛無山に合わせてあります。大見岳はその東の1,959m標高点です。)