冠山(かんむりやま)
 〜高度感満点で展望抜群の岩峰〜標高1,257m〜
 ある年の5月初め、筆者がこの山に訪れることになったのは、実は次のような経過による。当初、大門山(別掲)への訪問を予定して、松本ICから国道158号を「安房トンネル」目指し上高地方面に進んだら、さすがはゴールデンウィーク、猛烈な渋滞にはまり、登山口まで到着の見通しが全く立たず、結局途中で諦め、代りに冠山を思いつき、塩尻北ICから再度高速道路に乗り、中央自動車道〜名神高速道路〜北陸自動車道〜木之本ICとたどり、登山口を目指した。ところが… 当初アテにしていた国道303号が工事中通行止め(!)、やむなく国道365号を北上し、今庄町(現:南越前町)から国道476号に入って「高倉峠」を越え、「冠山林道」経由でどうにか登山口の「冠山峠」に到着したのは既に午後の3時頃(!)。峠から「冠平」経由頂上まで片道1時間半ほどのショートコースでなかったら、とうに諦めているところだ。
 それでも、筆者にとってはそんな苦労をおかして、はるばる訪ねただけの価値は十分ある山だった。この山、その名からも想像つく通り、まさしく冠のような特徴ある岩峰で、頂上における高度感は満点。展望も抜群で、別掲の荒島岳、経ケ岳、能郷白山などの面々が間近に望まれた。また、途中の登山道脇では可憐なカタクリの花が、また頂上近くではシャクナゲの花が精一杯筆者を歓迎してくれていた。

 ← 冠山(冠山林道より)

【緯度】354647 【経度】1362433