蔵王山(ざおうざん/熊野岳刈田岳)
 〜美しい火口湖の景観を堪能〜標高1,841m(熊野岳)・1,730m(刈田岳)〜
 冬のスキーで有名な蔵王山。一般には、蔵王といえば例の「モンスター」と呼ばれる特徴的な樹氷の景観が頭に浮かぶことだろうが、積雪期以外にもここを訪れ一見の価値ある景観が立派に存在する。それが「蔵王の眼」と呼ばれる火口湖「御釜」の美しい景観だ。
 その景観を、まさか日帰りで拝むことができるなどとは、以前は想像もしなかったが… 少しずつ日帰り登山の行動半径を延ばしてゆく過程で、この山は十分行けると判断し、ある年の初夏、それを決行、成功した。しかもその日は、蔵王に登ってまだ時間に余裕があり、別掲の吾妻連峰の一切経山と吾妻小富士にも登ったうえ、その日のうちに長野まで帰るという芸当を成し遂げた。こんな離れ業が可能となるのも、全くもって、高速交通網が充実してきたお陰に他ならない。筆者のように、なかなか暇のない者としては、素直に感謝至極である。
 筆者の場合、未明、長野発、上信越自動車道〜関越自動車道、とたどって、前橋ICで一旦高速道を下り、国道50号を東進、佐野藤岡ICで東北自動車道に乗って一路北上し白石ICで下りる。後は「蔵王エコーライン」をつかまえ刈田岳(かっただけ)直下の駐車場まで。そこからます刈田岳頂上に立ち寄り、次いで「馬ノ背」経由で最高点の熊野岳頂上へ。例の「御釜」は馬ノ背を行く間ずっと右手に鮮やかに見渡せるので、十分堪能できる。駐車場所から熊野岳頂上まで1時間もかからない。

 ← 蔵王山最高点・熊野岳と「御釜」(刈田岳より)

【緯度】380837 【経度】1402621
(緯度・経度は熊野岳に合わせてあります。刈田岳はその南に位置しています。)