田代山(たしろやま)・帝釈山(たいしゃくざん)
〜明るく開放的な高層湿原が印象的〜標高1,971m(田代山)・2,060m(帝釈山)〜
南会津から越後にかけての山々は、会津駒ケ岳や平ケ岳などに見られるような、高層湿原を山中に有するところが多いが、ここで紹介する田代山もその例にもれず。大体「田代」という呼称自体、主として東北地方において湿原をさす語であって、訪れる前からある程度は情景の想像がつくだろう。
また、田代山から稜線続きの帝釈山は、田代山の明るさとは対照的な黒木の樹林中を行く山で、頂上も落ち着いて比較的地味な雰囲気だが、こちらは「日本300名山」に選定されており、そのせいか、比較的登山者も多い印象を受けた。
これらの山に長野から近づくには、基本的には別掲の七ケ岳へのアプローチと同様にたどればよく、後は舘岩村の「湯ノ花温泉」から上がっている林道に入り、登山口まで乗り付ける。
そこからは、いよいよ徒歩で、1時間半ほどで「弘法沼」とか呼ばれる結構大きい池塘もある田代山湿原に至り、さらに稜線伝いに1時間半ほどで帝釈山の頂上に着くが、全行程を通じて最も印象に残るのは、やはり田代山の高層湿原の景観だろう。
← 「弘法沼」(田代山頂上にて)
(緯度・経度は帝釈山に合わせてあります。田代山はその東に位置しています。)