大滝根山(おおたきねやま)
〜阿武隈山地の最高峰〜標高1,192m〜
阿武隈山地といえば、山としては老年期にあたる「準平原」の典型的景観として、理科の授業で習った記憶がある。大滝根山は、同山地の最高峰だが、準平原という区分から想像がつくごとく、標高はさして高くない。
しかし、そんな中でも、まがりなりにも最高峰であるからだろうが、この山の頂上には航空自衛隊のレーダー基地があって、登ってみると一種異様な雰囲気を放っている。ちなみに三角点も基地の敷地内にあり、柵越しにかろうじて見ることができるのみ。
登山口までのアプローチは、筆者の場合、東北自動車道に入るまでは基本的に磐梯山の場合と同様。ただ、須賀川ICで高速道を下りて、滝根町の「あぶくま洞」という鍾乳洞を目指す。その少し上に登山口がある。
登山口からは、ほんの1時間半ほどで登頂可能。筆者が登った時は既に初冬で、薄く新雪に覆われた頂上にまつられている「峰霊神社」の雰囲気が、件のレーダー基地と対照的な雰囲気を醸し出していて、興味深かった。
← 阿武隈山地最高峰・大滝根山(「あぶくま洞」方面寄りの登山道より)