一切経山(いっさいきょうさん)・吾妻小富士(あずまこふじ)
〜吾妻連峰の代表的景観を形成〜標高1,949m(一切経山)・1,707m(吾妻小富士)〜
吾妻連峰の中で、一切経山は今も噴気を見せる活火山。また吾妻小富士も、顕著な噴火口跡を残しており、ともに那須火山帯に属する吾妻連峰の性格を如実に示している。
これらの山々は、いずれも「浄土平」から比較的短時間で登ってこれる上、景観的にも優れていることから、前項の西吾妻山の比較的静寂な雰囲気とは対照的に多くの登山者を集め、吾妻連峰のいわば「顔」的役割をも果たしているようだ。
筆者の場合、この山は別掲の蔵王山の項に述べたごとく、蔵王山に行った帰りに、ついでに立ち寄り登頂したものなので、登山口までのアプローチは基本的には蔵王山の項を参照されたい。ただ、直接行く場合は、東北自動車道の最寄のICは、二本松か福島西になるだろう。後は「磐梯吾妻スカイライン」をつかまえ登山口の浄土平まで上がればよい。
浄土平からは、まずは一切経山へ。約1時間で登頂可能。頂上からは北側眼下に「五色沼」が美しい。下りは折角だから「酸ケ平」に出て「鎌沼」を見物してから浄土平に戻り、次いで吾妻小富士の噴火口を周遊する。こちらはほんの30分ほどもあれば十分。なお、筆者の場合は時間的にここまでが精一杯だったが、時間に余裕さえあれば、一切経山に登頂後、東吾妻山を往復して浄土平に戻るのも面白かろう。筆者も再訪の機会があったら、今度はそちらまで足を延ばしてみたいと思っている。
← 「浄土平」と吾妻小富士(一切経山方面より)
(緯度・経度は一切経山に合わせてあります。吾妻小富士はその南東に位置しています。)