荒海山(あらかいざん)
〜阿賀野川源流の緑濃き山〜標高1,581m〜
いかにも豪快そうな山名が興味をひく山だが、実際に訪れてみると、豪快というよりは緑したたる秘境の山といったイメージ。実はこの山、阿賀野川の源流の山なのだという事実も、そんなイメージの構築に一役買っている。
この山へのアプローチは、普通に考えれば東北自動車道の西那須野塩原ICから登山口をめざすことになろうが、筆者の場合は試験的に、上信越自動車道〜北陸自動車道〜磐越自動車道とたどるルートを採用してみた。しかし、当時はまだ磐越自動車道が完全開通していない頃で、津山ICで高速道を下りざるを得ず、そこから国道49号〜国道400号とたどって田島町の先の登山口を目指したが、これがまた細い上にくねくねの道が延々と続き、結局長野から登山口に達するまで6〜7時間も要するハメになって、ほとほと懲りた。今なら西会津ICまで行けば、直接国道400号をつかまえられるだろうが、大して所要時間に差はあるまいから、これから行かれる向きには、絶対に東北自動車道の側からアプローチすべきである。
さて、登山口からは、まずは1時間ほど沢筋をたどり、稜線上までつめる。思わずほっとするが、実はこれから先が結構長い。少々アップダウンもあり、木の根などに進行を阻まれる、いささか鬱陶しい道だが、それも2時間ほどの頑張りで、待望の頂上着。頂上部は2峰に分かれ、奥(東)の峰に三角点がある。両峰間の道はやや薮がきつかったが、往復10分程度で難なし。頂上からの展望は、間近の七ケ岳はじめ素晴らしいものがある。他にどんな山々が見えるか…? それは行ってのお楽しみ。
← 荒海山頂上三角点(背景は高原山方面)