会津駒ケ岳(あいづこまがたけ)・中門岳(ちゅうもんだけ)
 〜山上の湿原はさながら天上の楽園〜標高2,132m(会津駒ケ岳)・2,060m(中門岳)〜
 この山は何といっても頂上付近の雰囲気が最高。ことに頂上から中門岳にかけての稜線上を行く気分は、決して誇張でなく、さながら天上の楽園を行くかのようであった。残雪と湿原の織りなす絶妙のコンビネーション。別掲の会津朝日岳には悪い気もするが、この山が深田「日本百名山」に選定されたのは至極当然の帰結と言わざるを得ない。
 この山の登山口は、別掲の燧ケ岳と同じ福島県南会津郡檜枝岐村(ひのえまたむら)にある。そこまで筆者の場合のアプローチを参考までに記してみよう。長野市から国道18号を中野市に向かい、国道117号に入り、飯山市経由新潟県十日町市へ。そこから国道253号で六日町(現:南魚沼市)に抜け、国道17号を北上し小出町(現:魚沼市)、さらに「奥只見シルバーライン」、国道352号経由で檜枝岐村だ。
 登山口からは、樹林の中を急登し、約3時間で「駒ノ池」に出る。ここからの会津駒ケ岳は実に美しい。同山の頂上までは、そこからほんの20〜30分ほど。なお、筆者の場合は、上述のごとく、それからさらに中門岳まで往復したが、その間の稜線上の湿原の、これまた美しかったこと… 会津駒ケ岳の頂上からは、往復2時間もあれば十分なので、これから訪れる向きには、是非そちらにも足を延ばして頂きたい。

 ← 会津駒ケ岳(「駒ノ池」畔より)

【緯度】370251 【経度】1392113
(緯度・経度は会津駒ケ岳に合わせてあります。中門岳はその北西に位置しています。)