安達太良山(あだたらやま)
〜高村光太郎の「千恵子抄」で有名〜標高1,700m〜
この山、実は筆者は、別掲の磐梯山とセットで、当初1泊2日の予定で土曜日に出掛けたのだが、いざ行ってみたら、案外その日のうちに両山ともダブルヘッダーで登れてしまったので、結果的にその日のうちに長野に戻り、翌日の日曜日はまた別の山に登りに行く、という離れ業をやってのけたのだった。思えば、当時は私も若かったなぁ…(ほんの10年ほど前の話だが)
よって、登山口までのアプローチは、基本的には別掲の磐梯山の項を参照。ただ、筆者は磐梯山に登頂後、また猪苗代磐梯高原ICから磐越自動車道に乗り、郡山JCTで東北自動車道に入って二本松ICで下り、登山口の奥岳に至るというルートをとったので、もし、この山のみ行くのであれば、直接二本松ICを目指すのがよいだろう。また、登山口からは「五葉松平」までゴンドラが上がっているので、これを利用すれば登行時間を短縮できる。筆者も当然利用し、五葉松平からはほんの1時間少々で岩峰になっている頂上着。
なお、筆者の場合、時間ギリギリに訪れたため、帰途はゴンドラの営業時間外で利用できず、明るい「馬ノ背」の山稜経由で「沼ノ平」を左下に見つつ、「くろがね小屋」への下山道から駐車場に戻ったが、むしろゴンドラを利用できなかったおかげで、夕陽を受けて何ともいえぬ色彩を帯びてたたずむ沼ノ平の、さながら月面世界のような荒涼で不可思議な景観を目の当たりにすることができて幸運だった。もし、これからこの山を訪れてみたい方があれば、是非下山はゴンドラを使わず、筆者と同様のルートをとられることをお勧めしたい。ただ、沼ノ平でつい最近、火山性ガスによる遭難事故が発生したと聞く。来訪に際しては、十分注意されたい。
← 安達太良山(「牛ノ背」付近より)