高尾山(たかおさん/高尾山城址)
 〜諏訪湖の展望良好な山城跡〜標高1,016m〜
 筆者は高速道利用で南信方面に訪れる際、長野自動車道から岡谷JCT経由で中央自動車道に入り、伊那方面に向けて加速していく際、いつも必ず右手の山並みにちらちらと目をやる。なぜかというに… そこに、注意していないと背景の山稜の中にとけこんで見過ごしてしまいそうな、しかしよく見ると、まるで富士山のミニチュアのように整った台形状の山容を見せる、ちょっと気になる山があるからだ。その名も高尾山。山容からして、堅い岩盤が侵食された結果の残存地形の典型であり、そんな地形ゆえに戦国時代は山城(高尾山城)が築かれ、要害の地であったという。(注:南原公平氏著『信州の城と古戦場』(令文社刊)によれば、天文年間に甲斐の武田氏の臣・三沢対馬守が在城したとある。)
 この山に登るには、岡谷IC又は辰野ICで高速道を下りて、岡谷市川岸まで車を走らせ、つつじで有名な「鶴峯公園」の脇から西に上がると登山口がある。そこから頂上までは徒歩ほんの30〜40分程度で達する。頂上からは東側の展望が良く、特に「釜口水門」あたりを手前にした諏訪湖をよく俯瞰できる。

 ← 高尾山頂上の石祠(新しい注連縄などあり麓の人々の信仰の強さが知れる)

【緯度】360330 【経度】1380104