縞枯山(しまがれやま)・茶臼山(ちゃうすやま/北八ツ)
 〜不可思議なる大自然の描画〜標高2,403m(縞枯山)・2,384m(茶臼山)〜
 縞枯山はその名が示すごとく、山腹に見られる顕著な縞枯現象で有名な山。その特異な景観ゆえに、数ある山岳写真集の類には、必ずといっていいほど掲載される。もっとも縞枯現象は、何もこの山に限った現象ではなく、蓼科山とか奥秩父連峰の山腹でも見られるが、それでも縞枯山のそれほど美しいものは、おそらく他にないのではないか。
 となると、是非一度はそれを写真でなく、実際に自身の目で見てみたいもの。その望みが日帰りでかなえられるのが、麦草峠からの道だ。峠までは車、そこから北へ、原生林の中の道を行き、まず茶臼山のピークに達すると、そこで初めて縞枯山の景観の一端に触れることができる。さらに同山に向けて歩を進めるにしたがい、次第に近づく縞枯現象の妙を満喫することができよう。
 頂上部は東西に細長く、どこが最高点なのかはっきりしないが、地図によれば西端あたりが最も高いようだ。端から端まで歩き、そのあたりの雰囲気を十分に味わってから、元来た道を戻るとよい。峠から茶臼山経由縞枯山頂上まで約2時間弱。
 (注:本項中「茶臼山」については、同名の山が他にもあり、同じ南信地域でも長野県最南端に近い根羽村にあるなど紛らわしいため、見出しには混同を避ける意味で山名の後に所在山域名を付して紹介している。
なお、当初は他との区別の便宜上、山名の前に所在山域名を冠し「北八ツ茶臼山」として紹介していたが、本来の山名でない呼称が流布するのは好ましくないと思われたため、上記のような紹介方法に改めた。)

 ← 縞枯山を望む(北八ヶ岳連峰の茶臼山より)

【緯度】360425 【経度】1382008
(緯度・経度は縞枯山に合わせてあります。茶臼山はその南に位置しています。)