入笠山(にゅうがさやま)
 〜すずらんで名を知られた優しき山〜標高1,955m〜
 南アルプス北部の、いわば前衛的位置に盛り上がっている山。見る方向によって、山名から想像されるような笠状の美しい山容を見せる。
 頂上からの展望にも素晴らしいものがあり、間近に聳える八ヶ岳連峰や南アルプス鋸岳あたりの険しい山稜、眼下には諏訪湖が一望の下。
 また、シーズン中の山の花々の豊富さにも定評があり、観光宣伝で「すずらんの入笠山」として有名になっているが、皮肉にも、筆者は登った時期のせいか、まだ残念ながらこの山ではすずらんを見たことがなく、むしろ初秋に微風に揺れるマツムシソウの可憐さが印象に残っている。
 この山には、富士見町から、あるいは杖突峠付近から、頂上直下まで車道が通じており、駐車してから徒歩ほんの20〜30分程度で登頂可。この点、家族登山などには好適なスポットだろう。

 ← 中央アルプス連峰遠望(入笠山より)

【緯度】355346 【経度】1381017