夏焼山(なつやきやま)
 〜「大平峠県民の森」のシンボル的な山〜標高1,503m〜
 飯田市と南木曽町の境「大平峠」にほど近い「大平峠県民の森」の、いわばシンボル的な山。県民の森の中の山だけに、道の整備状態も良く、また周辺の自然にも素晴らしいものがあるのだが、その割にこの山の名があまり人口に膾炙しない理由は、結局、多くの人が「大平県民の森」の存在を知ってはいても、「夏焼山」という名の山の存在を案外知らないためだろう。しかし、そんな状況は、筆者のごとき「山登り」にとっては、むしろ得難い状況。なぜなら、かくも魅力にあふれる峰を、真に山を愛する者たちだけの世界にとどめておけるからだ。
 この山に登るには、「大平峠県民の森」の中の各所から道があるが、県民の森の管理棟のあるあたりから登るのが順路だろう。近くにある案内板で「夏焼三角点」の表示があるところを目指して登ればよい。筆者は「馬の背コース」から登り、「ツツジコース」を下山したが、管理棟前からの所要時間は下山まで休憩込みでも1時間半程度もあれば十分。頂上は明るく、間近に南木曽岳や別掲の兀岳などの展望に優れている。

 ← 「馬の背」の山稜を望む(夏焼三角点は右端あたり/「大平峠県民の森」管理棟付近より)

【緯度】353343 【経度】1374126
(1,502.9mの三角点ピークが、本項で紹介する夏焼山です。)