熊伏山(くまぶしやま)
 〜信州南端近い緑濃き深山〜標高1,653m〜
 信州南端付近では、茶臼山とか八嶽山など、標高的には二線級でも、結構気になる山々が点在するが、この熊伏山は、それらの代表選手といっても過言ではなかろう。実際、代表の名に恥じぬ風格ある山であり、決して「熊伏」などという物騒な名前による虚仮威しの類にとどまるものではない。ことに頂上付近の緑したたる鬱蒼とした山稜の雰囲気には特筆すべきものがあり、いかにも南北に長い信州の、その最南端に近い山なのだという感を深くするだろう。
 信遠国境付近、かつては遠州秋葉神社参詣で賑わったという「秋葉街道」の要衝「青崩峠」がこの山への登山口。今は飯田市に合併した旧南信濃村からは、峠の直下までは細いながら車道が通じている。他の邪魔にならぬように駐車して登山開始。「青崩峠」経由頂上まで2時間強。峠までは結構訪れる人もあるようだが、それから先はさすがに人影もまばら。頂上からは南ア深南部の展望良好。

 ← 熊伏山頂上三角点

【緯度】351547 【経度】1375341