金毘羅山(こんぴらさん/上原城址)・永明寺山(えいめいじやま)
 〜尾根続きの山々だが雰囲気は対照的〜標高978m(金毘羅山)・1,119m(永明寺山)〜
 中央自動車道諏訪ICの東やや北寄りにある山々。距離的にも両山は近くにあるが、金毘羅山は戦国時代の山城址(上原城址)の山、また永明寺山は頂上近くまで車道が延び、頂上周辺は遊園地化している近隣住民の憩いの山と、きわめて対照的な面を見せる。標高的には後者が前者より100m以上も高いのだが、筆者の個人的趣味と「山」としての雰囲気を勘案して、本項の表題には前者の方を先に表示した次第。
 金毘羅山の上原城は、近在の桑原城と共に、かつて諏訪頼重が甲斐の武田信玄に抗した拠点のひとつであったが、衆寡敵せず落城の憂き目をみた。現在、その址はよく整備され、永明寺山に向かう車道の途中に同城址への入口がある。そこから歩けば、実際ほんの数分で主郭址の頂上に達してしまうという手軽さだが、土塁などの遺構はかなり顕著で、時間の割に充実度は高い。
 一方の永明寺山は、前述の通り、頂上周辺は遊園地化しているので、最早「山」とはいえない面があるが… それでも頂上の展望台からの眺めは結構良いし、また家族連れで訪れれば楽しいレジャーの一時を過ごすこともできるので… これもまた一種の「山」の効用でもあろうと考えるに至り、あえて掲載してみたところ。

 ← 上原城址(金毘羅山頂上付近にて)

【緯度】360032 【経度】1380855
(永明寺山の西南西の978.1m三角点のある城址の山が金毘羅山です。)