霧ケ峰(きりがみね／車山)・鷲ケ峰(わしがみね)
〜長閑な高原を散策気分で〜標高1,925ｍ(車山)、1,798ｍ(鷲ケ峰)〜
霧ケ峰はいまや、美ヶ原とともに、観光開発がきわめて進行した山の代名詞のようにいわれ、実際、最高点の車山頂上までは、白樺湖側からリフトを乗り継げば、ほとんど汗をかくことなく登頂できてしまう。そのため、ハードな「山登り」からは拒絶反応が示されることが多く、かくいう私も、以前はその一人として、単なる感覚的に、そうした観光開発に手を貸す輩を悪の権化のごとく思っていた一時期があった。
しかし… 時は過ぎ、私も何人かの子の親になってみて、若干考えが変わった。多くの山々が全て、美ヶ原や霧ケ峰と同様に開発されてしまうとしたら考え物だが、実際そんなことはあり得ない。とすれば、数多い山々の中、少しは美ヶ原や霧ケ峰みたいな場所があってもいいのではないか、と。特に小さい子供に、山の良さの一端を知ってもらうには非常に好適なのだ(これで騙して、少しずつレベルを上げていく！)。経験上、大人でさえ、最初から猛烈な所へ連れて行くと、それで懲りて次からは行きたがらなくなってしまうのだし…
もっとも、「登山」として霧ケ峰を楽しもうとする場合、車山は先述のような状況なので、八島ケ原湿原近くの「鷲ケ峰」を薦めたい。湿原脇の駐車場から徒歩１時間弱で登頂可能。こちらは車山のような雑踏もなく、しかも頂上からは八ヶ岳連峰や車山、眼下の八島湿原などの展望が良い好峰。
← 霧ケ峰・車山(「八島ケ原」湿原付近より)(緯度・経度は車山に合わせてあります。鷲ケ峰はその北西に位置しています。)
