双子山(ふたごやま)
〜展望良好な明るい草付きの頂稜〜標高2,224ｍ〜
別掲の蓼科山の東に隣接する明るい山。蓼科山の登山口でもある「大河原峠」から、ほんの30分程度も登れば頂上に達する優しい山だが、何せ隣の蓼科山が立派すぎるのが、この山にとって不遇なところ。片や深田「日本百名山」、対する双子山の方は、訪問前の印象的には、単に北八ツ池巡りの途中の通過点といったイメージが強く、そのせいか、実際に訪れても案外人気も少ない状況なのだが… いざ実際に訪れてみて、その頂上に到達した瞬間、少なくとも晴天下であれば、そんな一種地味な印象など、たちまち吹っ飛ぶことだろう。
細長い頂稜上に広がる草付きの景観は、冒頭にも述べた通り、とにかく明るい！ 当然、周囲の展望も良好で、ことに南の北横岳、また西の蓼科山の眺めが素晴らしい。さらに、そんな頂上の憩いを楽しんだ後は、南東に下って「双子池」など、北八ツらしい静寂な樹林の中の神秘の池巡りを楽しめるのも嬉しい。
筆者は、本文記述時点で、まだ大河原峠〜双子山〜双子池〜大河原峠、とたどる周回コースを家族と共に歩いたことしかないが、これなら全行程でも、徒歩ほんの２〜３時間もあれば十分。早発ちすれば、さらに「亀甲池」など、他の池巡りとの組み合わせも楽しめよう。
← 明るい草付きの山稜(双子山頂上付近)
