牛伏山(うしぶせやま)
〜その名のごとく臥牛のごとき山容〜標高491m〜
群馬県高崎市(旧吉井町)にある、その名のごとく優しい山容の山。標高的にも低く、頂上付近は公園として開発され、頂上直下まで車道も通じていて、山麓の人々にとって格好の憩いの場となっているようだ。
筆者が訪れたのは、秋色濃い11月初めのことで、そんな山ゆえに幼い子供など家族同伴で訪れた。頂上部の一角には城の天守閣に似せた展望台があり(一郷山城跡)、さらに三角点のある最高点付近には琴平神社や小規模ながら動物園まであって、どこか筆者の住む長野市内の大峰山とか地附山を連想させられる状況だが、しかし頂上直下で目についた美しい十月桜の花々や、「牛伏山」の名にちなむ牛の彫像、さらに現地の伝説にまつわる「天狗松」など、単なる公園にとどまらない興趣も十分に兼ね備えた山であり… 本山岳紹介の趣旨として、やたら体力的技術的に猛烈な山々のみならず、家族連れの訪問などにも好適な優しい里山の類もできるだけ採り上げたいとの思いから、ここに収録した次第。
いずれにせよ、そんな山なので、遠方から訪れる向きには、この山のみを目的に訪れるよりは… 例えば石川県金沢市の兼六園に訪れるついでに卯辰山に訪れてみるごとく、「群馬サファリパーク」など他の観光スポットと併せて訪れるのがよかろう。前述の通り、頂上直下まで車が入るので、駐車後三角点までは、徒歩ほんの10〜15分程度もあれば十分。
← 山名にちなむ牛の彫像(牛伏山頂上付近にて)