立処山(たとろやま)
〜中腹に鍾乳洞を有する展望良い山〜標高730m〜
数ある西上州の山々の中でも比較的小さく、ともすると取るに足らない存在だと考えられがちな山ながら、この山の見逃せない魅力は、中腹で小規模ながら鍾乳洞を見物できることと、明るく開放的な頂上でしばし周囲の展望を堪能できること。したがって、この山を訪問される場合は、必ずヘッドランプは持参されたい(もっとも、たとえ日帰りの山であっても、ヘッドランプは必携だが)。
この山の登山口は、別掲の二子山登山口へのアプローチで、国道462号から「恐竜の足跡」方面への道に分かれるあたりにある。神流川にかかっている「古鉄橋」を対岸に渡り、すぐ右手に分かれる道を歩き始める。登山口から頂上まで約1時間。頂上からは別掲の両神山などの展望が良好。また、鍾乳洞は頂上直下の岩場の一角に、標識がないとにわかにそれと気付かないほど細い岩の割目を入った中にある。洞内には鎖が付けられているが、照明設備はないので、「探検」には前述の通りヘッドランプか懐中電灯は必携。さほど奥まで入れるわけではなく、また顕著な鍾乳石が見られるわけでもない、地味な洞ではあるが、そこそこにスリルは楽しめよう。
← 立処山(神流川寄り山麓より)