白石山(はくせきさん/別名:和名倉山)・東仙波(ひがしせんば)
 〜往時の奥秩父の雰囲気をとどめるという〜標高2,036m(白石山)・2,003m(東仙波)〜
 この山、奥秩父山群の主稜線からは若干北に外れた位置にあるためか、筆者が訪れた時は非常に静寂で、周囲には他に誰もおらず、しばしの間、昼なお暗い頂上三角点の脇で倒木に腰掛け、思索の刻を過ごすことができた。
 この山に対する一般的評価として、現在において往時の奥秩父の雰囲気をとどめる数少ない山のひとつとされる。筆者も雰囲気の良さから同感。ただ、真に昼なお暗い雰囲気が残されているのは頂上部だけで、その周辺は伐採が進み、明るい雰囲気となってしまっていたが。
 この山の登山口までのアプローチは、青梅街道に入るまでは、基本的に別掲の雲取山や飛龍山の場合と同じ。ただ、丹波山村までは進まず、塩山市内の「三之瀬」の登山口まで車で入る。以後は徒歩で「将監峠」「東仙波」経由、白石山頂上まで約4時間。途中の東仙波のピークはあまり有名ではないが、この付近から見る白石山は見応えがあるし、また三角点峰でもあるので、面白い山名とも相俟って、もっと注目されてもいいように思う。なお、アプローチは別掲の笠取山と登山口への接続を除いてはほとんど同じ。

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【緯度】355358 【経度】1385240
(緯度・経度は白石山に合わせてあります。東仙波はその南に位置しています。)