大岳山(おおたけさん)・御前山(ごぜんやま)・鞘口山(さやぐちやま)
 〜「奥多摩三山」中の峰々〜標高1,267m(大岳山)、1,405m(御前山)、1,142m(鞘口山)〜
 大岳山は、いわゆる「奥多摩三山」中では最も標高が低いが、しかし深田クラブ選定の日本200名山に、三山中では唯一選定されている山。確かに、山麓が「都民の森」として開発が進行した三頭山や御前山に比して、山としての雰囲気は最も優れているようだとの印象を受けたが、ただ、世の中良いことばかりとは限らない。筆者が訪れた時には、大岳山頂上は1月中旬の山とも思えぬほど多くの登山者であふれており、写真を撮るにも苦労したほどだった。このことはやはり「200名山」のハク付きという事実が、ある程度影響していることは明らかだ。
 それに比べると、御前山の方は、よほど静かな雰囲気の山との印象を受けたが、ただこの山、実はカタクリの花が有名な山とのことで、その花の時期には首都圏に近いこともあり、大勢の登山者で賑わうのかも知れない。
 これらの山々の登山口として、筆者は両山間の鞍部の「大タワ」を選択。そこまでは「鋸山林道」を車で上がり駐車、そこを基点に両峰を往復した。大タワから大岳山頂上まで1時間半ほど、御前山頂上までは「鞘口山」(1,142m)経由で1時間ほど。
 アプローチは基本的に別掲の三頭山の場合と同じ。ただし、登山口はなお先で、奥多摩湖畔を通過し、もう少しで奥多摩駅というへんで、国道411号から分かれて鋸山林道に入る。後は林道伝いに大タワを目指せばよい。

 ← 御前山を望む(大岳山方面より)

【緯度】354554 【経度】1390749
(緯度・経度は大岳山に合わせてあります。御前山・鞘口山はその西に位置しています。)