大霧山(おおぎりやま)
 〜「比企三山」中、最も「山」らしい峰〜標高767m〜
 長野から上信越自動車道を飛ばし、藤岡JCTから関越自動車道に入って南下してゆくと、花園ICにさしかかるへんから右手に、取り立てて高くもないが、そのくせ何とはなしに気を惹く山々が横たわる一角が、視界の片隅に飛び込んでくる。そのあたりが、大霧山・笠山・堂平山の、いわゆる「比企三山」と呼ばれる山々。位置的には別掲の武甲山や武川岳のわずか北東にあたる。
 大霧山は、それら「比企三山」のうちでは最も標高が低いが、しかし筆者は個人的には、「山」としての雰囲気面では三山中でこの大霧山が最も優れているように感じる。
 登山口までのアプローチは、前述の通り上信越自動車道〜関越自動車道とたどり、花園ICか又は一区間先の東松山ICで高速道を下りて西へ、東秩父村の「定峰峠」を目指す。峠のやや手前から牧場方面に通じる車道が右手に分かれているので、それに入って若干進むと、じきに「旧定峰峠」への登り口に達する。この付近の道脇に他車の邪魔にならないよう注意して駐車して登山開始。ほどなく達する旧定峰峠は樹林の中。後は峠から右に稜線通しに進めば、わずかなアップダウンを経て頂上に達する。登山口から頂上まで約1時間。なお、頂上手前の右手は牧場になっており、そこから別掲の笠山や堂平山方面が良く見渡せる。

 ← 大霧山を望む(笠山寄りの林道より)

【緯度】360204 【経度】1390922