女峰山(にょほうさん)・帝釈山(たいしゃくさん)
 〜名前とは裏腹に男性的な鋭峰〜標高2,483m(女峰山)・2,455m(帝釈山)〜
 この山、普通に登ろうとするなら、ちょっと日帰りはキツいかも知れない。というのは、筆者の場合、思いがけない幸運で、比較的短時間で登頂できたからだ。
 筆者の場合、中禅寺湖の北の「戦場ケ原」から裏男体林道を「志津小屋」に上がり、さらに「志津林道」に入って「富士見峠」のやや下まで車で乗り入れて駐車、そこから帝釈山経由約2時間半程度で登頂したが、実はこれにはカラクリがあったのだ。
 というのは、実は「志津林道」は通常の場合はゲートが閉じていて一般車通行止めなのだが、筆者が訪れた時にはたまたまゲートが開いており、私も知らずに進入した結果、かくも短時間で登頂できたというわけ。
 もっとも、登頂後、元来た道を車で戻ると、今度はゲートが閉じており(!)、ヤバイ、これじゃ家へ帰れないぞと青くなった。ところが、たまたま途中で道連れになり、便乗させていた地元の人が「裏見滝」の方に下りる林道があるよと教えてくれ(!)、からくも脱出に成功した次第。なお、その裏見滝に下りる林道は非常にダートで、通常の感覚では到底乗り入れる気にはなれまい。筆者も下りる途中、いやというほど車の下面を岩に擦るハメになった。運良くその時運転していた車が、25万円程度で買った色褪せた中古車だったから良かったが…
 普通なら、どのルートをとっても、頂上までの所要時間は5時間程度かかるらしいから、まともに日帰りに挑戦するなら、結構心身を充実させて臨む必要があるだろう。ただ、アルペン的で高度感あふれる素晴らしい頂上の雰囲気は、そんなアルバイトを払ってもなお登るに十分な価値はあるはずだ。中禅寺湖畔までのアプローチは男体山の項を参照。

 ← 女峰山(帝釈山より)

【緯度】364843 【経度】1393216
(緯度・経度は女峰山に合わせてあります。帝釈山はその西に位置しています。)