村上山(むらかみやま)
〜意外な花々に出会える湿原のお花畑〜標高1,746m〜
別掲の桟敷山と非常に似た山容及び雰囲気を有する山。桟敷山より標高的には200m近く劣るものの、ちょっと見た限りでは、そんなことなど全く感じさせないくらい、良く似ている。そればかりか、群馬県側の山麓から望む場合、位置的にこの山が手前に大きく見えるだけに、むしろこの山のほうが高いのではないかという錯覚すら惹起する。
そんなわけで、筆者も慣れないうちは地図で突き合せないと、2つの山のうち、どっちが村上山でどっちが桟敷山なのか、にわかに判別がつかない場合がままあったが、ある程度慣れてくると、位置関係だけでなく、山容自体でほぼ両山の判別ができるようになる。両山とも頂上部は鞍のように2つの緩い盛り上がりを有するが、最も異なる点は、村上山の方が若干「鞍」のバランスが崩れていることだろう。
登山口までは、「地蔵峠」を越えて、群馬県側に下ってゆくまでは別掲の桟敷山と同様。「鹿沢温泉」(旧鹿沢)を通過し、少し行ったへんで右に「鹿沢国民休暇村」への道に入る。休暇村が登山口なので、迷うことはない。そこから頂上まで1時間少々。頂上直下にはちょっとした湿原があり、その周辺がお花畑になっている。時期が合えば結構意外な花まで目にすることができるのが魅力。筆者の場合、全く思いがけずクルマユリに出会えたのが感激ものだった。
← 村上山俯瞰(籠ノ登山より)