瑞牆山(みずがきやま)
 〜奇岩林立する奥秩父山群異色の景観〜標高2,230m〜
 サブタイトルには「異色」と書いてはみたが、実はこの山の姿は、奥秩父の山々の黒木に厚く覆われた深山といったイメージとは対極にある、もう一つの奥秩父の姿を象徴していると言えなくもない。というのは、奥秩父山群中には、この瑞牆山以外にも、金峰山頂上の「五丈岩」とか、北奥千丈岳頂上の小岩峰、小川山の「屋根岩」など、多くの露岩が目に付くからで、たまたま同山群の樹林が濃いがために、岩の露出がさほど目につきにくいだけだと言えるかも知れないからだ。
 いずれにせよ、この山の奇異な景観が、大いに人の興味をひきつけていることは確かだ。筆者が訪れた時も、この山の山麓から頂上に至るまで、結構な数の登山者で賑わいを見せていた。
 この山に日帰りで訪れるなら、道は山梨県の「増富ラジウム温泉」方面からということになろう。「瑞牆山荘」あたりまでは車で入れる。そこまでのアプローチは、筆者の場合は往路は中央自動車道須玉ICから「増富ラジウムライン」をたどり登山口まで入った。そこから頂上までは約3時間で達する。岩峰だけに頂上からの展望は八ヶ岳連峰はじめ素晴らしいものがある。
 なお、復路は「信州峠」から長野県川上村に抜け、そこから国道141号、18号経由で長野市の自宅に戻った。その時は往路よりは若干時間がかかったように思うが、今では佐久ICから上信越自動車道を利用できるので、どちらをとっても時間的に大差はないだろう。

 ← 瑞牆山(「富士見平」下部より)

【緯度】355336 【経度】1383531