黒川山(くろかわやま)・鶏冠山(けいかんざん)
〜戦国時代に付近で金を産したという〜標高1,716m(黒川山)・1,710m(鶏冠山)〜
別掲の大菩薩嶺の北北西ごく間近に存する山々。国土地理院の地形図では、「鶏冠山」と表示された上、( )書きに「黒川山」と表示されており、あたかも黒川山は鶏冠山の別名であるかのような印象を受けるが、実際に登ってみると、両山は極めて接近した位置にあるものの、一応別々の峰であることがわかる。ちなみに標高は黒川山の方が高いが、展望は鶏冠山の方が良く、間近だけに当然大菩薩嶺の展望が良好。なお、これら山々の東北東の谷筋には、戦国時代の武田家全盛期に金山があったと伝えられ、意外な歴史性もはらんだエリアだ。
これらの山々に登るには、別掲の白石山や大菩薩嶺などと同様、青梅街道(国道411号)を利用し、登山口の「柳沢峠」にアプローチするのがよいだろう。峠からは徒歩約2時間で黒川山に達するが、周囲を樹林に囲まれ展望なし。そこから鶏冠山へは、さらに稜線伝いに約15分。こちらは岩峰上に祠がまつられ、主として南の展望もひらけた気持ちのよい場所なので、憩う場所としては、先の黒川山よりは、こちらの方がよい。
← 鶏冠山頂上にて(背景は大菩薩嶺)