金勝山(きんしょうざん)
 〜「山高きが故に貴からず」の一典型例〜標高264m〜
 埼玉県比企郡小川町にある、何やら縁起の良さそうな名前の山。現地案内看板によれば、南の「官ノ倉山」と結んだハイキングコースとなっているようで、地元では近在の「比企三山」と共に、結構知名度の高い山のようだ。
 この山に訪れるには、関越自動車道「花園IC」から国道140号線を西に向かう。「玉淀大橋北」の交差点を左折して国道254号線に入り、5〜6kmほど走ったあたりで「金勝山トンネル」手前の交差点を右折すれば、そのすぐ先に「小川げんきプラザ」への案内標識があるので、これに従い左折、後は少し上がっていけば、そのうち許可車以外通行止めの地点に達するので、そこに駐車する。
 以後は徒歩で、さらに車道を歩いて、まずは「小川げんきプラザ」へ。ここは、この地方における主要な森林体験学習施設のうちの一つのようで、研修室はもちろん、プラネタリウムなども備えている、結構立派な施設なので、もし家族連れで時間的に余裕があり、プラネタリウムの上演時間にでも合うようなら、ちょっと立ち寄っていくのもよいのではないか。
 「小川げんきプラザ」から先は、車道も尽きて山らしい道となり、アップダウンを2度ほど繰り返しつつ、「裏金勝山」経由で標高253mの頂上に達する。253mといえば、筆者の住む長野市よりも低い標高なのではあるが、ここ小川町あたりだと平地の標高自体が100mほどしかないから、比高の関係で、相応に登りごたえのある山というイメージであり、結構「山」らしい場所である。樹間からの眺望も割と良く、北に上州の名峰・赤城山や、遠く日光の男体山などの面々、また南西間近には比企三山の堂平山や笠山など… 正に「山高きが故に貴からず」という諺を形にしたような山であるので、所用で近くに行った際など、時間が許せば是非、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

 ← 冬枯れの山道(金勝山頂上直下にて)

【緯度】360452 【経度】1391346