茅ケ岳(かやがたけ)・金ケ岳(かねがたけ)
〜「日本百名山」の深田氏終焉の山〜標高1,704m(茅ケ岳)・1,764m(金ケ岳)〜
茅ケ岳は「日本百名山」の深田久弥氏終焉の山として有名になった山だが、仮にその事件がなくても、首都圏の登山者には以前から「ニセ八ツ」の名で親しまれていたという。確かに、中央自動車道を長野方面に向かいつつ、この山と隣の金ケ岳を望むと、見ようによっては八ヶ岳連峰の阿弥陀岳と赤岳の両峰に見えないこともない。当然、金ケ岳は茅ケ岳から間近く、また標高的にも茅ケ岳より高いので、両峰セットで登るのが自然な流れだろう。
これらの山へのアプローチは、まあ迷うことなく中央自動車道経由となろう。筆者もそれにより、韮崎ICで高速道を下りて登山口まで乗りつけた。そこからまずは茅ケ岳に登る。「女岩」経由頂上まで約2時間半。ちなみに深田氏終焉の地は、茅ケ岳の頂上直下、登山口から約2時間ほど登って稜線上に飛び出てすぐの地点にある。茅ケ岳頂上から金ケ岳までは稜線伝いで、妙義山のそれを髣髴させる石門経由で約40分。両峰とも展望良い頂だが、頂上としての雰囲気は長閑さという点で金ケ岳の方が若干上か。
なお、登山口付近には「深田記念公園」という小さい公園がある。下山後に休憩して心地好い汗を拭いつつ、深田久弥氏の偉大な業績を偲ぶには格好の地。
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