笠丸山(かさまるやま)
 〜展望に優れる西上州珠玉の岩峰〜標高1,189m〜
 群馬県多野郡上野村にある、あまり知られていないが、よく見ると結構立派な岩峰で登行欲をそそる山。実際に登ってみても岩峰の頂点だけに、後掲の両神山はじめ素晴らしい展望を堪能できる、西上州珠玉の名峰の一つ。残念ながら日航機の墜落事故のイメージがいまだに強い上野村だが、実はこんな良き山々をいくつも村内に有する。知らなかった方々には、これを機会に是非訪れてみて頂きたい。
 登山口までのアプローチは、筆者の場合は下仁田側から車で一旦「御荷鉾スーパー林道」に上がり、「塩ノ沢峠」と「桧沢峠」の間から上野村側へ下る道に入って登山口のある「住居附」(すまいづく)の集落まで走ったが、一般には別掲の二子山や立処山の場合と同様、上信越自動車道の藤岡ICから鬼石町経由で神流川沿いに国道462号を飛ばし、上野村に至って「乙母」集落から北へ「住居附川」沿いに住居附の集落まで入るのが最も適当だろう。登山口には石灯籠があるので、車道の西側に注意。首尾良く見つけたら登行開始。登山口から頂上まで約1時間。頂上手前には祠があり、そこを頂上とみなす向きもあるようだが、それから先、わずかに岩稜をたどった所が三角点のある真の頂上。そこからの展望は前述のとおり素晴らしく、両神山や二子山、御座山などが良く見渡せる。

 ← 笠丸山(群馬県上野村側の山麓より)

【緯度】360615 【経度】1384517