角間山(かくまやま)
 〜目立たぬ山ながら一級品の好展望〜標高1,981m〜
 信州の東信エリアに収録した烏帽子岳や湯ノ丸山の北方に位置する山。特に湯ノ丸山とは「角間峠」を隔てて稜線続きであり、それだけに、一見湯ノ丸山の支峰程度に軽く見られがちだが、実際に訪れてみると、案外独立峰として十分通用する雰囲気の山で、ことに頂上からの展望の素晴らしさたるや、筆舌に尽くし難いものがあるのだ。当然、まず第一に立派なのは稜線続きの湯ノ丸山で、次いでその右斜め後方に烏帽子岳。後ろを振り返ると四阿山や根子岳。さらには浅間や籠ノ登山、遠く富士の高嶺まで… しかも、山麓は有名な湯ノ丸高原のレンゲツツジ群落の一角を占めており… 筆者にとって、実際に訪れてみるまでは、さして気にも留めていなかったことが悔しくさえ思われたほどの、知られざる好峰。
 そんな山だけに、レンゲツツジの時期に訪れようとすると、場合によってはアプローチで渋滞にはまるので注意。もっとも筆者が訪れた際は満開まで1週間ほど早く、幸いなことにスムーズに登山口まで車で乗りつけられたが。
 この山への登山口は、烏帽子岳や湯ノ丸山の登山口である「地蔵峠」を越え、群馬県側の「鹿沢温泉」の手前あたりまで若干下ったところにある。登山口から頂上までは、まずは角間峠に登りつめ、ついで右に稜線を若干たどって達する。登山口から頂上まで約1時間半。

 ← 角間山(「鹿沢温泉」側からの登山道中途より)

【緯度】362710 【経度】1382430