武尊山(ほたかやま/沖武尊)
 〜ヴォリュームあふれる上州の名山〜標高2,158m(沖武尊)〜
 通常、北アルプスの穂高岳などと区別するため「上州武尊山」と呼ばれる。筆者がこの山に対して抱いた最初の印象は、標高の割に、根をしっかり張った、とにかく大きい山だなということ。日光連山に日帰り登山を繰り返していた頃など、車窓からこの山の堂々とした山容を目にするにつけ、この山ばかりは手っ取り早く日帰りは無理かも知れないな… と思っていた。
 しかし、ルートを仔細に検討していたら、西麓から意外と短時間で登頂可能なコースを発見したので、その利用を早速実行し、首尾よく登頂を果たすことができた。ただ、このルート、主峰の「沖武尊」を往復するだけで、支峰の「中ノ岳」や「前武尊」などの頂上を踏めない難点がある。筆者はいずれ日帰りでなく、それらの支峰の頂を踏む山行をしたいと密かに願っているが、何かと多忙の日々、果たしてその機会が訪れることがあるかどうか…
 ともあれ、ルートを御紹介する。登山口までのアプローチは、群馬県沼田市までは別掲の男体山の場合と同様。それより水上町方面に走り、湯檜曽温泉の手前で利根川沿いの道に折れて「武尊神社」の駐車場まで入る。ここが登山口。林道はさらに先まで続いているが、ゲートがあり車での進入は不可。しばらくはその林道を歩き、林道終点の分岐で左へ上がって主稜線上の鞍部に出る。それから右へ、稜線をたどると頂上に達する。登山口から頂上まで約3時間。

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【緯度】364818 【経度】1390757